家畜審査演習の授業
この前蒜山共進会があったからというわけではないけれど、酪大には「家畜審査演習」という授業があります。
3日間かけて、審査のポイント、牛の毛刈りの実習、リーデイングのこつなど習います。
最終日には、リードマンになったつもりで牛を引いてみます。
手前で、審査講評をしてくださっているのが、酪大のご近所にお住いの共進会上位入賞常連様の
『長恒』 講師先生です。学生たちも神妙に批評を聞いています。
最後に毛刈りの方のご指導を頂いた『長恒泰治』 大先生様が全体の講評をしてくださいました。(後ろ向きに立っている青いつなぎのかたです)
印象的だったのは、「現在酪農業界が右肩上がりでないことは皆わかっているが、こうして酪農大学校に入学して、共進会などにもチャレンジする若い人がいる限り、明るい未来が開ける可能性がある。」という力強いお言葉でした。
コーンの収穫
このところ、ずっと雨続きで9月27日にやっと朝から晴れました。本校の飼料用ヨウモロコシの収穫風景は初秋の風物詩として、テレビ、新聞の取材予約が入っています。5月30日に5.5ha作付したトウモロコシは刈り時を迎え、晴れの日を待っていました。
樋口先生がコーンハーベスターをあやつり、瞬く間に5.5haのトウモロコシを刈り取り、同時に細断していきます。
細断されたトウモロコシはそのまま搾乳牛舎前の広場に運び込まれ、山積みされます。
積まれたトウモロコシはホイールローダーで、ロールベーラー(圧縮梱包機械)に投入していきます。
こぼれたトウモロコシも集めてロールにします。
ロールベーラーからトウモロコシがロールに成形されてでてきたところ。
このかわいいのがラッピングマシンです。さっきのロールを、腕みたいなハンドルですくい上げ、台座に乗せ、回転させながら一瞬で、ラップ作業を完成させます。
できたロールは転がり出てくるので、すかさず別の学生がフォークリフトで搬出し、所定の場所に積み上げていきます。
出来たロールにナンバーを記入します。上段の数字は牧草地の区分を意味します。下段の数字は通しの番号になります。
牧草地や、収穫した時期による飼料の出来、不出来があったり、飼料の種類が違ったりするので、それを番号や、数字の色で区別します。
これだけあれば、来年のエサは足りるでしょうか? たぶん足りません。
牛乳パックの写真撮影
OHAYO晴れの国おかやま牛乳1000ml という牛乳をご存知ですか?
その牛乳を手にとって横側をみると広告欄に酪大生や酪農大学校の校舎の写真がついています。
よく見て、絶対に写真がついている牛乳を買ってくださいね。
で、今回その牛乳パッケージ用の写真撮影第3弾ということで、協力させていただきました。
おふざけ中
撮影成功~
今度は学校本館前に場所を変えて、撮影準備をします。
撮影の様子~ 牛よりも人間が、言うことを聞きません。
どうやらポーズも決まったようです。
この写真付きの牛乳が実際に店頭にお目見えするのはかなり後になります。
どうぞ、気長におまちください。
28年度オープンキャンパス
とりあえず今年もオープンキャンパスは無事に終わりました。
① 第1牧場で子牛の体側をしているところです。子牛の発育状態を調べるために、学生は定期的にサイズ測定をします。そのデータは大事に保管され、卒業論文制作に活かされます。
高校生はやり方を在校生に教わって実際に自分でやってみます。
② 搾乳は酪農家にとってもっとも重要な作業のひとつです。まず在校生が見本をやって見せて、
その後 教わりながらミルカーを着けてみますと、空気がはいったり牛がしっぽをぴしゃっと振ったりなかな難しい。
③ 希望者は牛乳加工の実習ができます。今回はアイスクリームを手作業で作って見ました。
アイスクリーマーを使わずに手作りする と味わいが様々で作り手の個性が出ます。
試食中
④ 最後の親睦会は騒々しく和やかに時間が過ぎていきました。高校生は十分自己PRができたでしょうか。
旧い牛舎の使い方
ほんの数年前に建てた新品の牛舎 もしばらくすると蜘蛛の巣いっぱいの古ぼけた牛小屋に変貌しますよね。
そうなるともう物置ぐらいにしか使い道がない小屋~っ
ここをまた改築して和牛の赤ちゃんを集めて飼おうというお話です。
今和牛の赤ちゃんは赤い屋根の小屋に住んでいます。
小屋の周りには草がはびこり、すぐこんなになります。
青いネットは寒冷紗か!?サシバエよけネットか!!!
蒜山は高原ですが、夏は暑いので暑さしのぎの工夫が必要です。
もちろん扇風機は回っていますが、屋根に手作りの散水装置があります。
牛舎そばに好適な用水路があるので、水をモーターでくみ上げ、ホースに流し込む要領で、穴を開けたホースを屋根に這わせてみたけど水がうまく飛ばない!!そこで、今度は散水栓を4か所取り付け、素晴らしい散水装置ができました。屋根を流れた水は下に落ち、また土にかえっていきます。ちなみに用水路の水は山水です。 Ecoだね!
子牛は中で、涼しく過ごしています。
飼料タンクも錆びつき今では使われなくなり、
乾乳牛舎はギュウギュウ詰め
おっと、こんなところからも牛の声がっっ!
隠し牛小屋でしょうか?
あちこちに分散して飼われている子どもの牛を
まずひととこに集めて・・・が
先に紹介した育成牛舎のリノベーション計画です。 これです。
さて、
和牛の赤ちゃん牛舎はどこにできるのでしょうか??
酪大の夏休み
ただ今夏休み中です。一応 牛の世話があるので、学生たちは半分交代で休みをとります。学校に残っている学生は牧場作業の他に、普段はやらないような 『溶接』 『牽引』 『フォークリフト』などの練習をします。
溶接の種類はガス溶接なので、真剣にやらないと危険をともないます。溜まったガスに引火した場合大きな爆発が起こります。彼女もちょっと危なかったですね。
下は牽引の練習の様子です。牽引は方向転換が難しいので、夏にそれだけ集中して練習します。秋の試験前には練習コースに出て、路上走行練習もやります。そして、本番試験は試験場の初めてのコースで受けなければなりません。大変ですね。
一方、リノベーション中の育成牛舎はどうなっているのでしょうか? とりあえず完成したように見えます。
でも、ウォーターカップから水がでないらしいです。なぜでしょう。水道工事屋が来ないからです。昨日の朝から、ずっと待っているのに待ちぼうけです。
これ以上我慢できなくなった牧場長はついに強行突破で子牛を入れてしまおうと考えています。
こんな赤ちゃん牛や、こんな子牛を連れて来るのかと思いきや
なんと なんと
ただのホルスタインの育成牛が大量にきましたよ。
筆者は勘違いをしていたようで、
リノベーションした牛舎は、普通のホルの育成牛舎でした。
和牛の赤ちゃん保育園ではなかったです。
残念です。 返す返すも残念です
学生は飲み水を人力で運ばされていて、不機嫌です。
✧♡学食メニュー✧♡
最近はどこの大学さんも学食メニューに気合が入っているのを感じますが、酪大の学食は昔からすっごいボリュームなんですよ。一食で、十分2食分の食事内容が出てきます。しかも1日3食とも提供されるので、寮生たちは食事の心配が全くありません。保護者の方もご安心でしょう。
むしろ太りすぎを気にしている人が多いです。ちなみに今週の献立はこんな感じです。
そして、今日8月2日(火)の昼ご飯を見に行ってみるとはこんな感じでした。どれがタコライスでしょうか?魚のホイル包み焼ですね、仕入れ材料の都合と食堂のお姉さんの気分次第でメニューが変更になることもよくあります。
これだけが一人分のおかずです。ご飯は食べたいだけ、おかわり自由です。
さらにお好みで配膳台に置いてあるおかずを思いっきり食べてもよいことになっています。
牧場作業や農作業の後はお腹がすきますからね~、ありがたいですよ。