削蹄(牛の爪切り)の授業
平成30年12月4~5日 岡山県装削蹄師会 会長の平井計行さんに講師をお願いして牛の削蹄(爪切り)のやり方を教えていただきました。
体の中で一番力のかかる蹄は牛にとってとても大事な部分です。1ヶ月で平均5mm伸びると言われています。削蹄とは定期的に牛の蹄を切り整え、清潔に管理することを言います。爪が伸びすぎると足や関節を痛めて立てなくなるなど乳量や肉質に影響がでます。
削蹄はいかに牛にストレスを与えず、短時間で効率よく作業するかが大事です。
定期的に削蹄をすることでケガや疾病を早期発見することにつながり、牛が心身共に健康にすごす事につながります。
蹄の下に、まずはゴムのようなマットを置きます。ナタと呼ばれる道具をハンマーでたたいて爪の形を整えていきます。その後、脚を持ち上げ蹄のそこの部分を削っていきます。脚を固定するものはなく、とても重労働です。
削蹄の仕事は『削蹄師』さんという専門の技術をもった方々が行い、資格試験もあります。本校では第2学年で『2級削蹄師免許』を取るための講習会を行います。この資格を取得して、卒業後に削蹄師になる学生もいます。
54期生 大城君 踏ん張ってがんばっています。
こちらも54期生 片桐さんと緒方さん。
最近の1年生
1年生21人は10月18日と19日に泊りがけで「農大生のつどい」に行ってきました。「つどい」のメニューは 世羅高原農場視察研修 学生交歓会 スポーツ(ソフトボール&卓球)大会となっていました。
世羅高原ファームランドにて
御調ソフトボール球場にて
10月22日から24日の3日間にはフォークリフトの技能講習を受けました。
練習の時には、たくさんの注意と小言を頂きましたが、試験本番には驚くほどの集中力を見せた1年生でした。何名かは追試を受けてがんばりました。
みんな~合格おめでと~
11月2~3日には真庭市草加部にある家畜市場でジャッジング(家畜審査)のスクール(勉強会)に参加しました。初日は1年生全員座学を受講し、2日目に希望者が実際の乳牛審査会で順位予想をし、ジャッジマンの講評の仕方なども学びました。
牧草飼料作物演習の授業風景
牛の健康と乳量増加の為には餌(えさ)が大事です。餌の勉強は幅と奥が広深く、経営安定を目指している酪農家さんにとっては欠かせませんせん。 「牧草飼料作物演習」 の授業は 長綱則之先生が担当しています。
酪農大学校では 「AMTS.Cattle」 という乳牛の栄養設計ソフトを導入しています。
このソフトを使って搾乳牛1頭ごとに必要な餌の量を計算して与えています。
「飼料計算演習」 の授業は 山田祐季先生が担当しています。
蒜山地区乳牛共進会
本校は入賞常連、上位独占の出品団体となっています。(自慢)
学校行事として学生が参加していますので、出品牛と一緒に紹介します。
ジュニアチャンピオン獲得した 『カヤベ セイエラ ソロモン レテ』 を引いているのが『本校ホープリードマン』の細野さん
ホル第3部未経産首席 『カヤベ プライド アイオーン カナデ』 を引いているのが『エキスパートリードマン』の緒方さん
『カヤベ ゼニス イアトーラ マーサ』 を引いているのが『本校エースリードマン』森下君です。
ホル第1部未経産首席 『カヤベ パンダ ソロモン ハイド』 を引いているのが
『プロフェッショナルリードマン』の山田さんです。
グランドチャンピオンを獲得した 『カヤベ セイエラ アイオーン ヴェント ス』と記念撮影する細野さん&緒方さん
デントコーンの収穫
9月12日は朝から雨模様でしたが、告知してあったので報道関係の方々が集まっていました。
今日はデントコーン(牛用トウモロコシ)の収穫が始まる日です。
細断されたコーンはロールベーラー(緑の機械)に投入して、あっという間にロールに成形されます。
ロールはすぐにラッピングマシンで白いフィルムにぐるぐると巻かれ、コーンサイレージの出来上がりです。
サイレージは2ヶ月ほど醗酵させた後、乳牛の飼料になります。
この日は奇跡的に晴れ間がありましたが、後日は雨続きでその後の収穫は全くはかどっていません
酪農大学校のコーン収穫風景は毎年取材され、テレビ等で放映されます
(取材を受ける長綱農場長)
遅ればせながら9月に新人職員紹介です (*´ω`)
児玉泰平くんです。
今年3月に本校を優秀な成績で卒業し、4月から第1牧場職員として働いています。スヌーピーのキャラをこよなく愛し、きれい好きな所は好感がもてます。
仕事はホルスタインの飼養管理業務全般と牧場見学・搾乳体験のアシスタントなどをしています。
酪農展示室内装の担当も彼です。もともと観光牧場に興味があり、在学中の校外研修も関東の観光牧場を選びました。一般の人にも酪農の魅力と意義を伝える仕事をしたいと考えていたところ『酪農の学校』はいろいろな可能性を見つけられる職場でした。
年の近い学生を指導したり、大人のお付き合いがあったりとなかなか大変なようですが、高齢化してきた酪大職員のなかでは待望の大型(?)新人ですから酪大の輝く未来を担って羽ばたいてほしいと思います。
平成30年度オープンキャンパス開催
今年は初の試みで、7,8月でなんと計6回もオープンキャンパスをやってしまいました。
1回当たりの参加者は8名限定で、牧場の説明と「搾乳」に時間をかけてたっぷり体験してもらいたいという企画でした。
参加人数合計は男子22名、女子20名でした。
初日は15時集合で、本校教室内で先生から学校説明がありました。
次に16:30~少し早めの夕食をとり、夕方の搾乳に備えます。
その後作業服に着替えて牧場に行き、2年生が牧場の案内をしました。
17時30分ごろから実際の搾乳時間に合わせて搾乳作業を教えてもらいます。搾乳実習は酪大生が毎日していることなので、在学生が教えます。
第1牧場 牧場案内
搾乳手順説明
前搾り
ミルクメーター設置 乳量等記録
ミルカー装着
搾乳が終わると宿泊施設に帰って入浴、くつろぎタイムになります。
広~いリビングルームがありますからお菓子を広げて話が盛り上がったでしょうか??
翌朝の第2牧場 牧場案内
哺乳・哺育牛スペース
放牧牛牛舎
TMR(混合飼料)ミキサーの説明
第2牧場 パーラーの説明
ミルカー装着
ディッピング
真剣です
体験授業