『酪農の学校』の日記

岡山県北にある中国四国酪農大学校の紹介ブログ

その乳、健康ですか?!

飼養管理演習 ~乳質検査~

私たちが毎日しぼっている牛乳。
消費者の方たちに安心して飲んでいただくためにも、良質の牛乳を生産しなければなりません。

そこで問題になるのが「乳房炎(にゅうぼうえん)」という病気。
簡単に言うと、乳を作っている組織に細菌が入ったりして、炎症を起こしてしまうものです。
牛の乳房が炎症を起こしてしまうほどの菌が入っている牛乳なんて、恐くて飲めませんよね…

この「乳房炎」、重症のものは牛乳の中に白いブツブツの固形物が出てくるのですぐわかるのですが、
軽度のものや慢性化している場合は、見た目だけではわからないことが多いんです。

そこで今日は、試薬を使った簡易乳房炎検査法を勉強しました。

用意するもの

1.シャーレ(検査する牛乳を入れるお皿)
2.試薬(日本全薬工業の「PLテスター」)
3.牛(あたりまえですが…)

検査のしかた


 その1。 牛から乳をしぼってシャーレに牛乳を入れる
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 その2。 牛乳と同量の試薬をシャーレに入れる
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結果発表~!!


  健康な牛乳は、こんな色になります。

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  試薬が濃い黄色なので、ミルクの白と混ざってクリーム色に。



  ダメな牛乳は、こんな感じです…

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  左上、ホラー映画に出てくるゾンビの血みたいに緑色。しかも鼻水みたいにズルズルドロドロ。
  …こんな牛乳、飲みたくない!

  
  乳房炎は、早期発見・早期治療が大事。
  牛のためにも、消費者のためにも、乳質検査は大切なんですよ。