『酪農の学校』の日記

岡山県北にある中国四国酪農大学校の紹介ブログ

ジャージー初放牧!

牧場の春

酪農大学校の春の風物詩といえば
ジャージー牛の初放牧!!!
今日、午前10時に今シーズン初の放牧が行われました。
雪深い蒜山の冬を牛舎の中で過ごすジャージーたちは、放牧シーズンの初日を待ちわびていたようです。


  外に出たいぃぃぃぃ!!
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放牧準備が始まると、牛舎入り口の扉の前には「まだ?まだ??」とばかりに牛たちが集まってきました。



  スタートダッシュ
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ようやく準備が整ってゲートを開けると、一瞬の戸惑いの後、猛ダッシュ開始!
普段はおとなしいジャージーたちなんですが、50頭の群れが何かに取り憑かれたように走っている姿は…ちょっとコワイ…




  牧草地を走ってみよう!
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目的地の牧草地に到着!
ここでも「とりあえず」ダッシュ
半年ぶりの青草のにおい、土の感触、春の日差しを全身で感じ取ります。




  ホッと一息
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一通り喜びを表現しきった(暴れ回った)ところで、春の味覚を堪能しました。



牛がいない!?

今日から10月末頃まで、酪農大学校では雨天を除いてほぼ毎日放牧を行います。
酪農大学校で放牧されている牛たちは、「搾乳牛(さくにゅうぎゅう)」といって、毎日朝晩2回お乳を搾られているお母さん牛たちなので、牧草地に出られるのは
「朝の搾乳後~夕方の搾乳前」の4~5時間だけなんです。(夜は事故防止のため放牧していません)
夕方、牧場に来られて「あれ~?牛がいない…」とガッカリされる方も多いようですので、酪農大学校に牛を見に来られる場合は
8:00頃~13:00頃までにお越し下さい。

やっぱり牛がいない!?

「晴れた日の午前中に来たのに、牛がいない!!」という声も時々寄せられます。
酪農大学校には、広~い牧草地があちこちにあり、日によって放牧場所を変えています。
残念ながら、学校の敷地のず~っと奥のほうの、みなさんの目につかないような場所に放牧される日もあるんです。
「道路の脇にある、広い牧草地に毎日放牧してくれればいいのに…」
というご意見もありますが、道路脇の「目立つ」牧草地は、良質の牧草がよく生えるため、冬用に「貯蔵」する牧草を「栽培&収穫」するのに最も適しているんです。
そんな牧草地に牛を放牧してしまうと、

「牧草が伸びない → 冬用のエサがとれない → 冬、牛が腹ペコでかわいそうなことになる」

というわけで、蒜山に遊びに来てくださる方々には申し訳ないのですが、道路脇の「目立つ」牧草地にはあまり放牧できないんです(涙)

そのかわり、牧草地脇の「ジャージー牛ふれあい広場」では、かわいい顔したチビジャージーがみなさんをお出迎えしますので、来年(丑年)の年賀状用写真を撮るなど、思う存分ふれあってください!