はじめての搾乳実習
新型コロナウィルス感染症拡大の影響で入学が遅れ、6月2日にやっと入学式を終えた1年生が早くも2日後に「搾乳理論」の授業を受けました。酪農大学校は酪農ができる人材を育てる学校なので、まずは「乳しぼり」の練習から始まります。先生は第2牧場で実習を担当する村田先生です。場所は体育館、ジャージー牛の模型を使って模擬搾乳をやりました。
この牛の模型はよくできていて背中から水を注ぎこむと、牛の乳首を搾った時にちゃんと牛乳のように出てきます。そこで、先生は学生に乳房の拭き方、前搾り、消毒、ミルカー装着のやり方など実際にやって見せて説明することができます。
この牛は動かないのでミルカーをつけやすいのですが、生きた牛はしっぽをぶんぶん振り回したり、後ろ足で蹴りをいれたりしますから手際よくしないといけません。牛の乳は4本ありますが自分から見て遠い乳からつけるのがコツ(?)だそうです。
一通り説明を聞いた後は自分でやってみましょう。
一人づつ教わった手順を確認しながらミルカー装着,脱着を練習しました。
こちらは関先生の授業です。ミルカーの仕組みや第1牧場のレール式パイプライン搾乳とバルククラーなどについての説明を聞きました。
フォークリフト講習会
令和元年10月3日(木)、10日(木)、11日(金)の3日間で1年生がフォークリフトの講習会を受けました。教官は岡山・技能講習センターの岡部先生です。学校校舎裏駐車スペースに教習コースを作り、機材はセンターからお借りしての学内教習です。初日の学科試験は2名追試となりましたが、実技の方は日ごろの練習の成果が発揮され、教官の怒号が飛ぶこともなく、全員一発合格となりました。
技能講習当日は秋晴れで日差しが強く、黒い日傘が登場していました。
削蹄(牛の爪切り)の授業
平成30年12月4~5日 岡山県装削蹄師会 会長の平井計行さんに講師をお願いして牛の削蹄(爪切り)のやり方を教えていただきました。
体の中で一番力のかかる蹄は牛にとってとても大事な部分です。1ヶ月で平均5mm伸びると言われています。削蹄とは定期的に牛の蹄を切り整え、清潔に管理することを言います。爪が伸びすぎると足や関節を痛めて立てなくなるなど乳量や肉質に影響がでます。
削蹄はいかに牛にストレスを与えず、短時間で効率よく作業するかが大事です。
定期的に削蹄をすることでケガや疾病を早期発見することにつながり、牛が心身共に健康にすごす事につながります。
蹄の下に、まずはゴムのようなマットを置きます。ナタと呼ばれる道具をハンマーでたたいて爪の形を整えていきます。その後、脚を持ち上げ蹄のそこの部分を削っていきます。脚を固定するものはなく、とても重労働です。
削蹄の仕事は『削蹄師』さんという専門の技術をもった方々が行い、資格試験もあります。本校では第2学年で『2級削蹄師免許』を取るための講習会を行います。この資格を取得して、卒業後に削蹄師になる学生もいます。
54期生 大城君 踏ん張ってがんばっています。
こちらも54期生 片桐さんと緒方さん。
最近の1年生
1年生21人は10月18日と19日に泊りがけで「農大生のつどい」に行ってきました。「つどい」のメニューは 世羅高原農場視察研修 学生交歓会 スポーツ(ソフトボール&卓球)大会となっていました。
世羅高原ファームランドにて
御調ソフトボール球場にて
10月22日から24日の3日間にはフォークリフトの技能講習を受けました。
練習の時には、たくさんの注意と小言を頂きましたが、試験本番には驚くほどの集中力を見せた1年生でした。何名かは追試を受けてがんばりました。
みんな~合格おめでと~
11月2~3日には真庭市草加部にある家畜市場でジャッジング(家畜審査)のスクール(勉強会)に参加しました。初日は1年生全員座学を受講し、2日目に希望者が実際の乳牛審査会で順位予想をし、ジャッジマンの講評の仕方なども学びました。
牧草飼料作物演習の授業風景
牛の健康と乳量増加の為には餌(えさ)が大事です。餌の勉強は幅と奥が広深く、経営安定を目指している酪農家さんにとっては欠かせませんせん。 「牧草飼料作物演習」 の授業は 長綱則之先生が担当しています。
酪農大学校では 「AMTS.Cattle」 という乳牛の栄養設計ソフトを導入しています。
このソフトを使って搾乳牛1頭ごとに必要な餌の量を計算して与えています。
「飼料計算演習」 の授業は 山田祐季先生が担当しています。